こんなに変わる電気代
高断熱高気密住宅の大きな利点のひとつが、
暮らしにかかるコストを減らせる経済性です。
一般的な住宅に比べて、年間の冷暖房費を
半分以下に抑えることも可能です。
1.冷暖房コストが激減!

夏の冷房や冬の暖房にどのくらいお金がかかるのかは、日々の暮らしを営む上で大いに気になるところではないでしょうか? 高断熱高気密住宅の大きなメリットのひとつは、快適な室温を保ちつつ、冷暖房コストを軽減できることです。例えば、昭和期に多く建てられた無断熱住宅と比べ、現在の省エネ基準に則ったレベルで断熱した住宅では、冷暖房にかかる電気代が60%削減できます。
さらに、使用エネルギーが減れば当然ながら二酸化炭素の発生量も小さくなります。家計にやさしい暮らしは環境にもやさしいのです。
2.長く住むほどおトクな高断熱高気密住宅

昭和55年以前に建てられた無断熱の住宅と現在の断熱基準のレベルの住宅の冷暖房にかかるコストを比べると、長く住むほど大きな差になって表れます。35年後には単純計算で約283万円になり、ライフプランに大きく影響してきます。さらに、冷暖房機器の使用頻度や使用時間を減らすことが可能に。
たとえばエアコンの場合、機器の寿命をもっとも左右する室外機のコンプレッサーへの負荷が減り、その結果として、機器の交換コストも低減できるのです。
3.ワンランク上の高断熱でさらにおトク!

住宅の断熱を強化した場合、冷暖房費をさらに抑えられる可能性があります。専門家による最新の研究結果によれば、一般的な施工会社で実現可能、かつ、費用対効果に極めて優れる断熱レベルは、実際に家を建てる地域よりも1段階寒い地域での平成27年省エネ基準に適合させる水準です。こうした住まいでの冷暖房費を、昭和55年省エネ基準適合の住宅と比べると、年間で約19万円もの差が! 15年では約300万円もの差となります。
この例で示した高断熱住宅に必要な断熱の初期費用は、207万円ですが、年間の冷暖房費を19万円削減できるので、約10年で初期費用を回収できることになります。さらに、11年目以降は毎年19万円がおトクになり、35年後には約480万円ものゆとりを生み出すことが可能になります。
※ご紹介している冷暖房費について
高断熱住宅では本来の性能を十分に発揮させるために冷暖房の24時間稼動を前提とするため、24時間全室冷暖房(冬・夏季)の金額を算出しております。一般の住宅についても、同じ条件で比較するために24時間稼動の金額を算出しています。
実際には24時間全室冷暖房を実施しないご家庭でも、断熱レベルを上げることにより冷暖房費を大幅に削減することが可能です。
4.耐震化や外壁の改修などのリフォームを
するなら、ついでに断熱も。

今現在住んでいる家を、高断熱高気密住宅に生まれ変わらせる絶好のチャンスがリフォームの時。外壁の張り替えやバリアフリー工事、トイレ・浴室・キッチンなど水回りの改修、耐震補強など、何らかのリフォームのためにはがした床や壁、天井に断熱材を追加するのであれば、施工費をぐっと抑えることができます。
また、家全体の大規模な断熱改修ではなく、「他のリフォームついで」に家を部分的に断熱改修するだけで、住まいの快適性をアップできるのです。「お金がかかるから、断熱化は今後改めて」ではなく、「ついでに断熱化」したほうが、一度の工事で済み、その後の冷暖房コストの削減もでき、まさに一石二鳥です。
5.高断熱リフォームで冷暖房費を大幅カット

今のお住まいをリフォームする場合も、高断熱化によっておトクになる可能性があります。平均的な120m2の木造戸建て住宅のリフォーム費用は全国平均670万円(出典:住宅リフォーム推進協議会「平成23年度 住宅リフォーム実例調査報告書」)。この金額でシミュレーションしてみると、簡易的な断熱リフォームと高断熱住宅リフォームの費用の差額は約150万円程度(断熱住宅.com調べ)。4時間全室冷暖房を前提として、高断熱化によって削減できる年間冷暖房費を考慮すると、11年程度で高断熱リフォームの費用を回収できる場合があります。
築年数がある程度たって、大規模修繕が必要になった場合「ついでに断熱」することでコスト回収につながります。しかも、高断熱化によって建物自体の耐久性も向上するので、その後の改修サイクルを伸ばすことも可能になります。