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快適で、省エネで、
安心な200年住宅に

新築住宅編 Nさん邸 東京都

Nさんが長年住んでいた家は、築40年以上を経て老朽化が目立っていました。建て替えを考え始めたちょうどその時期に東日本大震災が発生。Nさんは「とにかく耐震性に優れた家をつくろう」と決断しました。

大手建材商社に勤務するNさんは、住まいのプロとしてまず家の構造から考えて、断熱工法や間取りなどを具体化していき、完成した新居は家族を守る「最強の家」になりました。

建築概要

敷地面積約175m2
建築面積約73m2
延床面積約138m2
建築会社ブルース・ジャパン(株)

断熱仕様

壁(充填)高性能グラスウール16kg 140mm
壁(外壁)断熱・遮熱塗料
最上階天井裏高性能グラスウール16kg 155mm×2
勾配天井部分屋根断熱硬質ウレタンフォーム 100mm
高性能グラスウール 80mm
界床遮音シート+吊天井仕様
浴室基礎硬質ウレタンフォーム 36mm
制震ダンパー

地震に負けない強度を実現した基礎構造

家づくりに際してNさんがこだわった性能のひとつが耐震性です。構造強度に優れた2×6枠組壁工法に加えて、15mm厚の構造用合板を外壁に組み合わせることで高い強度を確保。外屋の無いシンプルな総二階建てとし、家の中央に南北に走る一本の「背骨」となる壁を入れたことで、東西方向・南北方向いずれからの振動にも強い構造になっています。さらに補強材や制震ダンパーなども取り入れ、非常に優れた耐震性を実現しています。「震度3程度なら、壁のきしみ音はまったくない」とNさん。

グラスウール断熱材の施工

高断熱・高気密の決め手となった高性能グラスウール

充填断熱工法のNさん邸では、壁、天井、床のすべてに高性能グラスウールを採用しています。「性能・コストパフォーマンス・耐用年数、すべての条件に合致する断熱材はグラスウールしかないので、他の断熱材は当初から考えていませんでした」。さらにLow-e2重ガラス窓や遮熱塗装の屋根・外壁も取り入れ、極めて優れた断熱性能を達成しています。

1階キッチンの様子

暖房の使用時間が大幅に短くなった

平成24年12月に竣工したNさん邸。新しい家で初めて過ごした冬を振り返っていただくと「とにかく寒くなかった」とNさん。「1階リビングは床暖房だけで室温20℃程度になります。暖房は就寝前にオフにしますが、その温かさが長持ちして早朝5時で14℃くらいに維持されています。この住まいをつくる動機のひとつに、家族の健康を守りたいという思いがありました。高齢の母が同居しており、ヒートショックのリスクは絶対に避けたいと考えていたので、理想が現実になったと嬉しく思っています」

以前の住まいと比べて光熱費は半分以下になり、電気代にいたっては太陽光発電システムによる売電分を合わせると、1/5くらいに下がったそうです。

リビングの様子

休日の過ごし方も大きく変化

新しい住まいは休日の過ごし方も変えたとNさん。「以前は、朝起きると『とりあえずテレビ』というスタイルでしたが、今はテレビを付ける機会がずいぶん減りました。リビングにいるだけで心地良くて、テレビが必要ないんです。家族との会話も増えたと思いますよ」

また、お母様もアクティブに行動されることが多くなったそうで、「以前よりは確実に健康になっていると思います」と、住まいのプロであるNさんですら予想できなかった効果に驚いているそうです。

欧米を超える「200年住宅」を目指しました

「日本の住宅の耐用年数は30年という常識に捉われず、後生に残せる家をつくりたいという思いが、この「最強の家」で実現できたと自負しています。

地域や立地条件によって、「最強」の意味合いは変わりますが、『床に座っているだけで気持ち良い』と思えるような、住む人を快適にしてくれる家こそが『最良の家』であることは間違いないと思います」

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