住んでみて驚いた
光熱費の安さ
冬の寒さが厳しい軽井沢で、高断熱高気密住宅を実現したMさん邸。2012年から1年を経て、実際の住み心地やお住まいの印象などについて伺いました。

1週間家を空けても10数℃を保つ室内温度
平成24年秋から軽井沢での生活がスタートしたMさんご夫妻。年末年始にかけて帰京のため8日間留守にした我が家に戻ってみると、室内温度は14.2℃に保たれていたそうです。「留守の間はもちろん暖房を切っていましたし、外気温はマイナス10℃以下の日もあったのにね(笑)」と改めて、我が家の断熱性能の高さを実感したMさん。「念のため1階には床暖房を設置して、3~4回実験的に使ってみましたが、全く必要ないことが分かりました」
消費電力を上回る太陽光発電の力
高断熱高気密なMさん邸では、月々の電気料金よりも太陽光発電システムによる売電の金額のほうが上回っているそうです。「季節によって幅はあるけれど、基本的には売電料金のほうが高くなっています。『軽井沢は霧が多いから難しい』なんて意見もあったけれど、実際には東京以上に太陽光発電システムがマッチする土地柄なんですね」

夏の涼はトップライトで充分
Mさん邸には冷房機器がありません。避暑地として知られる軽井沢ですが、近年はやはり夏の暑さが増しているようですが…。「でも、我が家では冷房は不要ですね。2階天井に設置しているトップライトを開ければ、1階まで涼しい風が通り抜けるから、とても快適です」とMさん。エネルギー消費量を最小限に抑えて、自然の力を最大限に利用するMさん邸は、軽井沢の気候にジャストフィットする理想的な高断熱高気密住宅と言えるでしょう。
オーナーズボイス

Mさん「高断熱高気密住宅は一般の住宅よりも高コストというイメージが強いようですが、それはある意味違うと思います。確かに一般の住宅よりコストは上乗せされますが、月々返済する住宅ローンで考えれば1万円程度上乗せすれば充分です。それで高断熱・高気密化でき、結果的に消費エネルギーを大幅に減らせれば、家のランニングコストは驚くほど安くなる。むしろ、イニシャルでのコストを惜しんで、高い光熱費を払い続けることのほうがもったいないと思いますね」
奥様「軽井沢は冬が厳しいイメージでしたが、実際にこの家に住んでみると、驚くほど快適でした。家のどの場所にいても温度差がなくて冬でも軽装でいられるくだい。むしろ東京の家のほうが寒かったですね。結露もなくて、二匹の愛犬の体調も良くなった気がします」
建築概要
延床面積 | 約168m2 |
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工法 | 木造在来工法 |
断熱仕様
外壁(充填断熱) | 高性能グラスウール16kg 180mm |
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外壁(付加断熱) | グラスウール32kg 100mm |
屋根 | グラスウール28kg 350mm+グラスウール32kg 250mm |
基礎 | 押出法ポリスチレンフォーム 150mm |