リフォームついでの断熱施工で
大幅コストセーブ
元はご主人の実家だった木造2階建て住宅をリフォームし、入居されたOさんご夫妻。以前はご主人のお父様が暮らしていた住まいですが、夏の2階の暑さ、冬の1階の寒さがとても厳しく、当時からの悩みの種でした。老朽化も進んでいたため、ご夫妻の引っ越しを機に水回り設備の交換や耐震補強をすることを決め、それに並行して断熱リフォームを行いました。
強い日射を浴びた屋根裏が放出する熱により、夏場は長居できないほど暑かったリフォーム前の2階部分。リフォーム後にはぐっと暑さが和らぎ、2階でも窓を開けて風を通すことで快適に過ごせるようになりました。また、冬の大きな悩みだった床の底冷えもなくなり、暖房をつければ裸足で過ごせるほど部屋全体が温まるようになったそうです。
リフォーム概要
工事期間 | 約1.5カ月 |
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工事内容 | バス・トイレ・キッチンの設備交換、壁紙交換、耐震補強+1階床・2階天井・壁(一部)の断熱施工 |
断熱仕様
床下 | グラスウール32K 42mm(一階廊下+DK+トイレ等) グラスウール80mm + 42mm( 一階和室側) |
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壁 | グラスウール 16K 105mm ※ただし、一部の壁のみ |
天井 | 高性能グラスウール16K 105mm +高性能グラスウール40K 120mm +既存で使われていたグラスウール50mmもそのまま使用(改修前50mm→改修後275mm) |

【夏】風を通せば暑さがすぐに引いていく
開け放てば2階でもすぐに室温が下がります。日射熱が天井や壁に蓄えられ、風の出入りがあってもいっこうに涼しくならなかったリフォーム前とは違い、自然な涼風を生かして暮らせるようになりました。

【夏】住まいにゆとりが生まれ、使い勝手が向上
断熱リフォームによって2階の暑さが和らいだことで、以前は使いにくかった2階和室を寝室として使えるようになりました。キッチンやダイニングがある1階とリラックススペースである2階を使い分けられるようになり、住まいにゆとりが生まれました。

【夏】冷房の使用時間を大幅に短縮できる
風通しを良くしておけば十分に涼しいので、以前はつけっぱなしだった冷房を、猛暑の時期など、限られた時だけの使用で済むようになりました。天井や壁に断熱材を入れたことで、エアコン使用時にも屋外に冷気が逃げていくのを防ぐことができ、「冷房がよく効く」と感じられるように。

【冬】スリッパ無しでは歩けなかった床の底冷えがなくなった
居間の畳替え、台所のクッションフロアの張り替え、廊下の床鳴り対策、これらのついでに床をはがしてもらい、断熱材を敷き詰めました。以前は断熱材が全く入っておらず「キンキンに冷えた床」はスリッパ無しでは歩けませんでしたが、床からの冷気を感じない「マンションの床」のようになりました。

【冬】暖房の温かさが足元まで届き、快適な空間へ
床付近の底冷えが解消されて、暖房をかけると十分に足元まで暖気を感じることができ、快適に過ごしています。

【冬】もっと気をつければ良かった気密性
以前は家全体が非常に寒かったため、冷たい隙間風も大して気になっていませんでした。断熱リフォームをした結果、快適な空間になったのはいいのですが、風の強い日に窓や玄関周りから入ってくる冷たい隙間風が気になるようになりました。
建物の構造を変えないリフォームであったため気密性を大幅に高めるのは難しいのですが、もう少し対策を考えればよかったかなと思っています。
冬場もスリッパなしで暖かく過ごせそうで楽しみです。
今回のリフォームでは、床や壁の張替が決まっていたため、その「ついで」という感覚で断熱施工もしました。そのため、施工費用も大幅に抑えることができました。夏の2階が快適になったことで断熱リフォームの効果を実感しています。
これなら、以前はつま先が凍るように冷たかった1階キッチンも、今年はスリッパなしで過ごせるのではと期待しています。
~初めての冬を過ごして~ 孫たちが元気に裸足で走り回っていました
リフォーム以前の冬は、スリッパ無しでは廊下や台所を歩けなかったため、家に帰るとすぐにスリッパを探していました。でもリフォーム後に初めて迎えた今年の冬は、廊下や台所を靴下のみで歩いている自分に気づき驚きました。床付近の底冷えだけではなく、暖房をかけると十分に足元まで暖気を感じることができ、快適に過ごしています。
お正月に息子や孫が集まったときは、「一軒家なのに全然寒くない!」と驚く息子たちの横を、裸足で元気に走り回る孫たちの姿を見られて、リフォームして本当に良かったと思いました。