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高気密・高断熱で
京町家の冬の底冷え解消

リフォーム編 Nさん邸 京都府

築100年以上を経ていたNさんのお住まいは、建物がゆがみ耐震性への不安やすきま風の悩みなど、快適とはほど遠い状態でした。 「冬はストーブを全開にしても室内でダウンジャケットを羽織らないと過ごせないほど寒かったですね」

結婚以来、約50年をこの家で過ごしたNさんでしたが、冬の底冷えにはどうしても慣れなかったそうです。リフォームにあたっては、耐震性の確保と高断熱・高気密化を大前提に、さらに昔ながらに残っていた土間を解消してキッチンやトイレ、お風呂などの導線をスムーズにするためのアイデアがふんだんに盛り込まれました。また、Nさんは自宅で刺繍の仕事をしているため、今回のリフォームでは採光を確保することも大切なテーマでした。

リフォーム概要

工事期間 約5カ月
建築面積43.8m2
延床面積80.3m2
建築会社株式会社中藏
建材供給会社平安建材株式会社
企画京ぐらし京ぐらしバナー

断熱仕様

ポリエチレンフォーム 45mm
天井高性能グラスウール16kg 90mm
高性能グラスウール16kg 90mm
リフォーム後のリビング

長期優良住宅認定を取得

Nさんは、東日本大震災をきっかけに、「もし大きな地震が来たら…」という不安が高まり、ゆがんだ家をどうにかしなくてはいけないという思いが高まっていきました。そこで、耐震性を高めて、同時に高断熱・高気密化するためのリフォームを決断したそうです。

そうして生まれ変わった住まいは、新築同様の耐震強度と優れた断熱性を確保し、長期優良住宅の認定を取得しました。

1階天井の断熱施工の様子

以前のリフォームで「断熱の力」を実感

Nさん邸は、これまでも数度のリフォームを経てきました。「10数年前にリフォームした時に1階の一部分の床を断熱化しました。すると、その部屋だけは暖かくて、いつもそこにばかり人が集まって(笑)。この時に、断熱の力を実感して、今回のリフォームでは家全体をきちんと断熱することにしました」。断熱リフォームに加えて1階に床暖房を取り入れた結果、冬の暖房はほぼ床暖房だけでまかなえたそうです。

刺繍台に向かうNさん

暖かさとともに明るさも向上

Nさんは自宅で刺繍の仕事を長年続けてきましたが、以前の住まいでの悩みが採光でした。「繊細な作業なので手元がはっきり見えることが大切なんです」とNさん。1階リビングの採光が大幅に改善され、仕事道具や作業台がぴったり収まる専用の収納スペースも誂えられて「すごく快適に仕事ができるようになりました」。

冬の朝も快適に目覚められるようになりました

「これまで数回リフォームをしてきましたが、建物のゆがみや冬の寒さ、水回りの導線の悪さなど根本的な悩みは解消されませんでした。でも、今回のリフォームでは、そうした悩みが一掃されて、本当に快適になりました。特に高断熱・高気密化したことで、断熱効果はもちろん、外の音も気にならなくなって、目覚めもすっきりしています。朝の日課にしている二条城の散歩もますます楽しみになりました」

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